秋、生誕前夜に/
ひだかたけし
涼やかな風吹き流れ
ぐっと青み増し色付く
この早朝の空仰ぎ見て
来たる秋の高くなる天空、
未だ熱して驟雨時に降り注ぐ
夏の残り火の際で待ち侘びる
輝きの光帯びる力動の内に
深くなる思惟思索の静かさ
自らの魂に体験し保持しつつ
あの黄金に色付く大地に根付きながら
天高く突き抜ける意識の舞台となる
深い深い紺碧にこの心躍らせんと
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