今日という一日の始動に/
ひだかたけし
ゆっくりゆったり朝を歩くと
雲間に太陽が顔見せ輝き始め、
吹き寄せる風に揺れ動き照り映える緑の群れ
明るむ色光の濃淡 歩き進む私を包み込み
流砂の如く染み流れ沈み込む頭の思考 、
足の意志となり溌剌と蘇り覚醒する。
ゆっくりゆったり朝に歩けば
新たに与えられた一日に、
私という一つの宙の意志の営みが
生き生き緑の群れの照り映えと共に
揺れ動きながら時の流れを垂直に貫く。
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