柘榴石/武下愛
 
ありがとうを詰め込んだ結果得られたのは何よりも強い意味を持った願いでしかなくなって。いつの間にか古ぼけた映写機の陰でしかないのかなって思ってたけど。いつもそばにあってそばにあるけども見えはしない。空気の密度でしかない。

溢れないでこぼれないでなんて発せない。残ってるのは空の密度でしかない。

限りなく闇色に近い夕陽が癒着してる
私だけのものだからこそ
分けるのであれば
何時までも大事にできる形になるように
研鑽を積んでゆくんだ

大事なことを見つけられるなら何でもいいと思うよ。それぞれのグラデーションで。いろどってゆけ。全てへ、向けて。

遠く広い空を貫いて未来へゆけといしを放った。
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