止めたくても/秋葉竹
 
青空に透かすとちいさな無数の泡が視える
水色の玉が大のお気に入りだったな


心が壊れたままだから
止めたくても涙がこぼれつづける夜に

心が壊れたままだから
たいせつな想い出のなかに逃げこむんだ


もう、いいがげんに、しなくては、ね


無音の海に会いにゆきたいと心から想う
波音も無い凪のシンと止まった世界

あれから探しつづけ辿りついた今なのだから
今ならさざなみが心を洗ってくれるのかも

さいげつが心を洗ってくれたみたいに
やさしさだけで魂を笑わせてくれるのかも








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