ポエム/朧月夜
 
風が吹いたからって、何だっていうのさ。
わたしは人殺しのような目をして、アスファルトに小瓶を蹴って、
救われることなんてあり得ない、ボードヴィルに身をまかせていたよ。
涙……など、流れない。
ただ、広告の半ぺらがつむじ風にめくられていたの。

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