詩想、与えられし自由なるものに/
ひだかたけし
しっくり白い雲間の満月
静か充ちるこの夜陰に 、
貴女の手から既に解き放たれ
自らの意志で貴女へと向かう
私というこの在り方を業にしつつ
(たとえ悪魔に呪われて居ようとも)
この肉体の滅ぶ迄に不断に努め営む、
絶望もなく希望もなく希望もなく絶望もなく
この在り方を離すまいと
意思し欲する 与えられし自由に。
戻る
編
削
Point
(3)