詩想、与えられし自由なるものに/ひだかたけし
 
しっくり白い雲間の満月
静か充ちるこの夜陰に 、

 貴女の手から既に解き放たれ
 自らの意志で貴女へと向かう

私というこの在り方を業にしつつ
(たとえ悪魔に呪われて居ようとも)
この肉体の滅ぶ迄に不断に努め営む、

絶望もなく希望もなく希望もなく絶望もなく

この在り方を離すまいと
意思し欲する 与えられし自由に。
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