指切り拳万南無阿弥陀仏/板谷みきょう
産まれながらの願いを抱えて
帰る当てすら見失う
重い体を引きずって
彷徨い迷いの狐道
使い分けるはずもない
お前の愛が此処に在るから
追い風に吹かれながら
誤魔化しまやかし
出任せ出鱈目正面切って法螺を吹く
キリのない程心が罪は
生身の体じゃ解らない
思い出したぞ約束を
指切りげんまん
嘘吐いたら針千本飲ます
あんたのお腹に針何本
あんたのお腹に針何本
みんなのお腹に針何本
おいらのお腹に針何本
何十何百何千なんまんだ
何十何百何千なんまんだ
遥か彼方のまだ見ぬ国を
貧しさ故に夢見てる
夢幻の刻を疑って
憧れ焦がれる
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(2)