フィールド/
蕎麦屋の娘
大勢があやうくかたまり
習慣がかれこれ砕けた
散大した瞳の階層で夕の切っ先に
それぞれ立ち 馬のように挽かれた
あなたはふと骨牌は懐にて
まるみのある弧を失えると知った
噴水のとびこしていく街区が
眠りの一点に動かなくなった
あるいは広がりへ引きさらうゆえに
あらゆる決意と逡巡に
保たれなかった何かで街が築かれた
自在のきかぬ亀裂のような対話の後
それについて方法がめぐった
度重なる傷を擦り消し 埋まったようにも見えた
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