聖地/
レタス
小学1年の頃だった
学校帰りの途中
特別な場所が幾つかあった
大きな桜の根元の穴
上水に架けられた橋のたもとの石柱
踏切の横に立つ慰霊碑
ぼくはそこに綺麗な石を一粒ずつ置いた
意味もなく立ち止まり
しゃがんで手をあわせる
そこには確かに何かがあった
眼に見えない何かが
いまはもう遠い昔のお話し
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