Red/ひだかたけし
 
鋼鉄の視界に
荒涼とした原野開け

雨は降り続ける

この終わり無き日々に
あらゆる詩行を辿り
未だ応え無きまま

荒涼の原野に心情の熱注ぎ続け 
脳髄という墳墓に埋められた
死んだ思考を目醒めさせんと

雨は降り続ける

この終わり無き日々を
垂直に切り裂きながら

鋼鉄の視界に 、

マボロシのこのヨが
此の世という幻のまま

荒涼として 雨は降り続ける










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