人、人、人、/
ひだかたけし
すれ違う
少女のえくぼ、
両頬にくっと穿たれ
燃える太陽の窪み
吸い込まれる黒点、
純白の輝き放つ肌に
眠りの底の世界、彫塑され
純白に輝く音塊投げつけ
浮き彫りにされる漆黒の二の傷口
擦れ違い
少女の笑窪、
燃える太陽の窪み
余りに遠く鮮やかに
純白の目映し雪野原に
二足の漆黒の踏み跡
二の魔の蠢く響き
哀を深め肉体の死へと進む人の
喉仏いつでもでんと胡座かき
内なる光 ニの魔 、
二の摩の間にヒカリ保ち持つ
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