媒介する人(改訂)/ひだかたけし
 
さるすべりの紅、
うっすらと飛び跳ねる
夏の朝に
みんみん蝉の声、
ふと心に響き
途の人、立ちどまり
心の奥底へとみんみん蝉の声

響かせる現の時 、

永久のヒビキとなり刻み込まれ
みんみん蝉の三日後に死に絶え

夏の朝に
百日紅の紅、
薄っすら飛び跳ねる

 この沸騰する夏の 宇宙に










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