※五行歌 六首「闇があっての光」/こしごえ
 
蜩の歌声
何万年昔のそれと
何万年後のそれは
変わらない歌声だろうか
愛の歌の

 ※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。



濃い影を
つくる光は光か
光とは
導く存在ではなかろうか
闇があっての光



私のこころに住んでいる
闇と光は
仲良しだけど
たまにケンカもするよ
お互いさまなんだ



扇風機の
風に
救われる
夏の日々
命の恩機



林の陰で
涼む
大昔の人が
したように?
目をつむり



手を
合わせてから
草むしりをした
ごめんね そして
ありがとうさま
戻る   Point(4)