No.34/
 
残酷な絵だからと
もう誰も教えてくれない
焼け爛れた日の記憶
キノコ雲に被われた
町にいた人々のことを

スクールバスはどこへ行く
地球は机上で分断され
核の傘という見事な絵空事
地球は一つという
不都合な真実を歪めて
今日もどこかで砲弾が鳴る
戻る   Point(6)