詩想・〈魔〉と〈魔〉*の真ん中で(思考・感情・意志)、五行歌借り/ひだかたけし
《光と闇(思考)》
漆黒の闇に自ら発光し
発光の輝き自ら和らげ
眠りに就く際に 、
染み入る静かさ
沈黙の安らぎ
*
「光が闇の権力と闘う
その場所でお前は思考の
霊を生かそうと望む。
光を求めるお前は
自己を霊の手に奪われる。
闇がお前を誘うとき
物質の中に自己を失う。」
《熱と冷(感情)》
真っ昼間に沸騰し
灼熱の大気
じりっじりっじりぃ
樹木の群れゆぅらゆら
あら あたし しゃんと醒め
*
「熱さが冷たさと闘う。
その場所でお前の感情は
霊のいとなみを生きようと望む。
熱さを愛するお前の
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