ルード・ボーイたち/
中田満帆
花時を忘れたように立ちあがる電子梭子魚のパンチャー係
中央電算室爆発する真夏の朝顔さえ愛しい時間
花筏接続端子まちがえるエラー表示の鳴きしきるなか
どこかでいれちがうひとがゐる駅のなかを漂う空洞としての時刻表
夜泣きする子供の声が悲しげなときがつづいてひとりつまづく
ゆくえ知れずの夢──「アメリカ」を追跡す
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