涙の夜に/こしごえ
涙の夜に
生と死を思います
涙の夜に 涙の夜に
生と死を思います
ふるえる心は
生と死を
深く思ううちに
心の奥の魂が耳を澄ます
銀河の岸の星の死と
(とても悲しい時は何も手に付かなくなってしまうけれど、涙の夜に……)
涙の夜に私は
生と死を思う
涙の夜に私は
絶望を失ったのです
涙の夜に私は
心の傷がある胸の痛みを思い
壊れた心の生きようとする声を思い
さようならの後の出会いを思い
涙の光を思う私は
涙の夜に 涙の夜に
涙をこぼしても、涙を愛する
戻る 編 削 Point(7)