白紙への長い旅/
ただのみきや
なるためには
まずは自分のすべてを詩に変えて描き出し
その後でそのことばの一切合切を剥奪されること
だが世界からことばが消えた時のことを
ことばで考えことばで論じることは不毛
今はただ小さな仔猫の姿を真上から見つめるばかり
それが何であったのか思い出せなくなるまで
(2024年7月21日)
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