モンスター/涙(ルイ)
 
ね!
あと 親戚には医学部合格したって言いなさい


次の年も その次の年も その次の年も
私は医学部受験するも 結果は惨敗
お母さんも流石にいい加減無理だと悟ったのか
看護科でも認めてやる
その代わり 助産師になること
それ以外は認めない
お風呂に入るときも 寝るときも
お母さんは常に私に張り付いて見張った
ほんの人ときの自由さえも取り上げられた
それでも
それでも


看護科を合格して 日々看護師の卵として勉強していく中で
外科医をそばで支える看護師になりたいという夢もでき
少しずつ自分の人生を生きていけるのではないかと
こんな私にも かすかな淡い希望の
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