騒々しい創造神/鏡文志
夜、夢の中で神様に出会った。神様は、眼鏡をして原稿用紙のコマ割りの中にいる私をみて、不思議そうな顔をしていた。
「OH! 神様、逢えて嬉しかった。この世で一番大切なものは、愛ですよね?」
私が髭を生やしたお茶の水博士の出立ちで、そう感激し、涙ながらに訴えると
「なにを言うとるんや。ワシはまだ設計中やで」
と言いながら、神様は大きく首を横に振った。
「神様、貴方は私たち人間にとって、なにより大切なものをお作りくださった。この次は、一体なにをお造りになるんですか?」
と私が問うと
「おう、それは今アシスタントと、相談中やで」
と眉間をポリポリ掻きながら、過去作ったものについて、感慨深げ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)