第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改編稿?/平瀬たかのり
本分
は勉強やで――っておまえに
言われたないわなあ」
笑う美花。
駐車場の停車エリアにバ
スが入ってくる。
美花「あ、バス来たわ。行かな、
高野くん」
立ち上がる美花。教平も。
〇前同・駐車場
停まっているバスへと歩
いて行く二人。
美花「たまには帰ってくるんやろ」
教平「はい」
美花「そのときはまた会いたいな――
会ってくれる?」
停車中のバス、開いている
後部扉の前に立つ二人。教
平、美花をまっすぐ見て。
教平「当たり前やないですか。そ
のときは三人で会いたいです。
幸恵ちゃんも連
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