第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改編稿?/平瀬たかのり
てくる教平と
蘭子。内橋が二人に気づ
く。
内橋「お、神田のいうことが当
たったわ」
内橋の傍に来て会釈する
教平。内橋、蘭子を見て。
内橋「なんや高野、おまえ彼女
いてたんか。スミにおけんな」
蘭子「やめてください先生。わ
たしはこのヘタレが逃げへん
よう連れてきただけです」
内橋「ははっ、そうか。高野、
続けるか相撲?」
黙ったままの教平。
蘭子「ほら、先生訊いてるやん。
ちゃんと答えんかいな」
小さく頷く教平。
教平「勝手に休んですみません
でした」
内橋「よっしゃ。そしたらまわ
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