第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改編稿?/平瀬たかのり
 
 その後ろからやってく
   るボンタンズボンをは
   いた同級生の末永とA、
   B、C、Dのヤンキー
   生徒五人組。
末永「高野くんっ」
   末永、馴れ馴れしく教
   平の肩を抱き寄せる。
   ビクっとなる教平。
末永「そんなビビらんでもえ
 えやん。ちっさい頃からの
 仲なんやから。なあ」
教平「あ、あの、なに」
末永「俺な、小二のとき、ふ
 ざけてこいつの靴隠した
 ことがあってな。ほんで俺、
 その靴でな、同級生の女に
 思いっきり頭どつかれたこ
 とがあってやぁ。なあ」
A「女にか」
末永「おう、こいつといっしょ
 の十組の桑田蘭
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