第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改編稿?/平瀬たかのり
 
の文学青年
 やなあ。あんな、本をよ
 う読むやつはな、そうやっ
 て自分自身を限定させす
 ぎるところがあるんや。
 本も読んで、相撲もやっ
 て、演劇もやる。
 『?人のできない、こと
 をやれ〜』や」
   黙々と食べ続ける直
   人を見る教平。 

〇高野家・教平の部屋(夜)
   ベッドの上、横になっ
   て本を読んでいる教平。
   ドアがノックされる。
教平「なに」
   ドアを開ける淑乃。
淑乃「神田さんって方が来て
 るよ」
教平「え?」
   本を置く教平。

〇〈ちぐさ〉店前(夜)
   向かい合って立ってい
   る教平
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