第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改編稿?/平瀬たかのり
ほっといてくれ」
蘭子「ほら、焼けてんで。先輩か
らの奢りや。ありがたくちょ
うだいしなさい」
美花「いっつもそんな感じなん」
蘭子「え」
美花「いや、ええコンビやなって」
教平「ただの腐れ縁です」
蘭子「それ言いな!」
お好み焼きを食べ始める四
人。
健介「敬造さん、なんて」
教平「はい?」
健介「隣の部屋つれて行かれたや
ろ。そこでなに言われたんや」
教平「はぁ――服脱げ言われて、
脱がされて。そんで、なんや、
ただの肥えた子やな、とか言
われて。しゃあない、ナント
カ茂兵衛はぼくに決めたから、
とか言われて」
美花「ごめん
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