Invisible奇候/あらい
ず、ありがたくも引導を渡す
縮んだ襤褸だよと、そよ吹いて根も葉もない偽善者だと所詮茶化すもの だからさぁ。ためいき ばらばらに髪を梳き、扇と流し込んだ水面はいつか澄みきるの だけど はかない/激しい/はなやかな。タマシイは内向きの銀河だろ
栓で結ってもなにも塞がらない、まほう
あのときの理由もなく傀儡もいばら その法楽
なにかわざわざ睨み付け、秘すれば花 そもそも光芒
だけどこの瞳に焼き付いた奥ゆかしさを。気がつくだろ皆、遠くの尾根をこさえるあいだ。納棺師はあおいあおいそらにしろく、しろいくもを濯ぎ、すこしずつ紬いでそらに流していく彼方とは、芙蓉。
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