余韻/
唐草フウ
あなたが見てきた髪の毛を
とうとう削ぎ切ってしまった
あっけなくあっさりと
思い出がぱらぱら落ちていき
掃かれて
さあ新しい自分になる
とはぜんぜん思わない
それでも少しずつ
風は変わって
会えたおかげで今が
侘びしくなっているわたしを
どうぞ許してね
影のない道を歩く
失った夏
初めての夏
突き抜ける蜃気楼
声の出ないピンヒール
軽くはならないね、
無限の燈火
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