未来から 始まる絵本 006/足立らどみ
 

仮に六が市民にとって平和な数字だとしても
内心穏やかな日々を送っていたとは限らない
室町時代の暗闇の村で熟成された大切な思い出

荒んだ生活においても我を見失わない詩人らは
故人に直に手を差し伸べることは無理だとしても
その目の届く範囲内で出来ることをしてきたんだ

そのような詩人らの真似はできそうもないけど
私も含め出来ない人も勝手に巻き込んでいくのが
地域生活なのだというのならばあきらめもつくのか

例えばたいした夢でもないくせに軽い気持ちで
大手業者の提灯を持って為政者のプロパガンダを
鵜呑みしてみせても、お天道様は真実を暴くのだし

知ってさえいれば
貴方もブレないで
生きていけるのだから



未来から 始まる絵本 006
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