青鰐・バッテン・凶区/nemaru
 
の前の切り抜き看板を見て、見たいなぁ、と思った映画はいくつもあったような気がする。ところが、私はもう映画に近かすぎていて、結局そのようにして見た映画は「積木の箱」と「初体験」だけだった。「初体験」はサギ的な映画だったけれど、その気持を満足させてくれた。実際、どうでもいい映画だったけれど、私は見事にひっかかった。私の好奇心はそんなことでまいらないぞ、と今更に決意する。

外国映画
監督の名前で見に行っていることが歴然とするベストテンに私は悲しい。私は全然退屈していない今の生活が全くなさけない。外国の女優の、例えばモーリン・オハラの赤い唇にかたず(傍点あり)をのんだ記憶なんか、もうあんなことは起
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