Egg Shell(脆いが硬い)/ホロウ・シカエルボク
ていた狂気をぼろぼろに砕いた、そして俺は寝床に居た、さっきまで眠っていたかのように全身の力が抜けていた、上手くやったのかなんてまるでわからなかった、きっとそれはまた始まるし、俺はまた同じようにもがき続けるだろう、天上の照明は消えていた、いつからそうしていたのかまるで思い出せなかった、いつか、と俺は考えた、いつか俺にも、まるでなにも書けなくなる時が来るだろう、その時あの渦は俺を吐き出そうとはせず、その裏側に飲み込んで二度と出て来られないように固く閉じられるだろう。
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