SF/
 
電車に揺られ
意識はスマホの向こう
ふと周りを見渡せば
殆どの人は抜け殻のよう
みんなどこにいるのだろう


僕は仮想世界にいる時
ポジティブになれて
生きてる感じがする

肉体を持たない生命体X

生きづらい現実から
異次元へワープ
安全基地で羽を伸ばす


降車駅へ電車が滑り込んでゆく

人々に押されるようにして
残酷な日常に放り出される
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