優しい夏/秋田の米はうまい
 
夕べに萎れたアサガオみたい
溢れても溢れても涙が流れて
クチビルの端だけ針で縫われた嗤いが
後遺症の傷のようだったね
とうとう願いが、叶わなかったんだね
世界がくれたのは、キミの、心の、き裂


見て、今にも落ちてきそうな明るい雲
真っ白な影が罰を与えに降りてくる
なあんにも、なかった、かなしいことなんて

嘘が甘く感じるね、お砂糖みたい

戻る   Point(2)