優しい夏/
秋田の米はうまい
夕べに萎れたアサガオみたい
溢れても溢れても涙が流れて
クチビルの端だけ針で縫われた嗤いが
後遺症の傷のようだったね
とうとう願いが、叶わなかったんだね
世界がくれたのは、キミの、心の、き裂
見て、今にも落ちてきそうな明るい雲
真っ白な影が罰を与えに降りてくる
なあんにも、なかった、かなしいことなんて
嘘が甘く感じるね、お砂糖みたい
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