夢も傘もなく/
 
あなたの夢はと聞かれ
答えられない自分
無の衝撃が胸に広がり

日常の空模様が怪しくなる

どこかで雷が鳴り
風が吹き雲が追いかけてくる
あっという間に激しい雨に打ちつけられる

傘を待つ人たちは軽やかに歩いていく

夢も傘もなく
虚無が体を濡らしていった
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