雪降りつづけども言葉は届かなかった/秋葉竹
 
のは

なんてそしてふたりの軽い自虐合戦

そういつまでも牡丹雪が降りつづくなか

今にも声をあげて泣き出しそうなふたり

ふたりしてふたりとも我慢して

笑ってた

ハハ

明るい雪の日だね



とても急に

世界が一回転したと想った



あなたの涙が頬をつたったのをみた瞬間

とても遠くの踏切の音が聴こえた気がした


私は手袋を外してその頬にそっと

触れたんだ




『きみはひとりじゃない』

届かなかった気がした純粋なあなたへの想い

二度と逢えない

最愛の



ハハ

ちゃんと云えなきゃダメだよ?

伝わらないからね?



今日もまたあなたを傷つけた

心のか弱さにくらべても

言葉はなんて

不自由なんだろう?









戻る   Point(2)