雪降りつづけども言葉は届かなかった/秋葉竹
今日もまたあなたを傷つけた
心のか弱さにくらべても
言葉はなんて
不自由なんだろう?
お終いまで好きでいられたのは
あの日の雪がやさしい牡丹雪だったから
少し離れたところに立つ
純粋に樹氷の美しさをみながら
あなたはその目いっぱいに涙浮かべて
でもとてもあたりまえに
笑っていたね
なにかに謝るように
なんでもないんだって繰り返してた
なにをどうすれば私とあなたは
白くしあわせな時間を手に入れられた?
なにをしてもこんなていたらくなふたり
いや私のせいか全て悪いのは
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