たのしみ/ふぬーん
今楽しいことと言えば
昔の詩作品を分かりやすく
丁寧に 自分の解釈で
改変して 書き直してみること
やっぱり一番楽しいのは
高校の頃に熱中した 中也の詩
いかようにも解釈できる 幅を持っているし
月だって 慈父だって
詳しく書かないからいい
(下宿の窓の青空に五本の指をかざして
水に浮かぶ蛙に見立てる暇潰し
なんて最高に面白いじゃないか)
別に中也の心情に
共感してたわけじゃない
詩が少し幼稚で あやふやで怪しい
だからこそ 詩のイメージが飛躍する瞬間が楽しかった
ゆやゆよんと僕が書き写しても
誰も観客席の牡蠣殻は笑わない
今なら別に誰に見せようが変わらない
今夜もまたまた ゆやゆよん
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