純愛のうた/秋葉竹
 



夜がしなだれかかって来る
その嘘みたいな軽さに
なんだか泣きそうにならないか?
そんなとき
君に逢いたいのに
馬鹿だから馬鹿のままで
毛布にくるまりひとりで眠るんだ
めちゃくちゃ辛い訳じゃないし
からだのなかからなにかが
鳴る訳じゃないんだ

ただ君のからだの妄想がここにいて
その清い白い優しい温かい
まっすぐな
息が
この身に触れるほどに
かかるほどに
小声でなにかを囁いて欲しいかな、

そしてどこまでも
夢までもつづく月下のまっすぐな
小道を歩くみたいな純愛を
僕に
ください
間違ったかと勘違いするほど
真っ白に光る
世界を愛してしまうから
僕の悪をさえ素直に愛してくれる
純愛を
僕に
ください

あゝ、もういっそ僕を………

そっちへ
連れていって
おくれ?








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