この川のほとりで(新訂)/ひだかたけし
 
私たちは畔にいる
この川に隔てられ
貴女 と 私
大空の下 太陽の下
絶え間なく絶え間なく
落ち続けて昇り続けて

(生きる姿勢を変えたのはいつからのこと?)

洋上で過ごす如く
日がな一日、
畔で待ち続けて
絶えず想い出そうとする
なぜ此処にやって来たのか
なぜ此処で生きて居るのか

(問いを遡行し始めたのはいつからのこと?)

貴女は私に話しかける
遠く離れた場所から
私は貴女に応える

 もう一つ別の時の印象で、
 もう一つ別の次元の感触で、


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