スタート/atsuchan69
流線型のトースターから
褐色の食パンが飛び出した
珈琲と目玉焼きとシーザーサラダ、
トーストには人造バターを塗る
今日からはボクも宇宙人
立派な宇宙人として社会に貢献したい
家を出ると見慣れた街があった
争いの絶えない、地球人の暮らす街だ
窮屈な満員電車を乗り継いで、
都心にある惑星大使館へと向かう
走る車窓に、街の賑わいが映り過ぎた
惑星連邦職員のチップを額に貼ると、
銀河にある星の栄枯盛衰を一瞬で理解した
とりあえずボクは、弁当を机に仕舞う
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