聖者より明るい微笑み。/秋葉竹
そら、を
蓋だと
云ったひとがいた。
わたしには
それがみえない、
冬の名残りがある雨の
冷たい曇天。
そのあとで
やって来るのは闇の夜
肌刺す風がヒュウ!と吹く。
窓にもたれて透けかけてるの。
争うことを避けるため、
生は死だ、と
云い放てた十代の
愚かしい唇よ。
あはは、輝かしい?
そくぶつてきに
わたしには
それが
謎ではあったが。
いまになっても
愛も変わらず
愚かしい人類のなれの果てだな、君は。
って。
おまえも、そうじゃん。
いま。
半分くらい、生きたかなぁ?
あるいは、ななぶ?
ま
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