標高の高い駅/
ふるる
世界一標高の高い駅に着いた
車掌以外は観光客で皆
酸素マスクをつけている
空気が薄いので皆
紙のようにペラペラになる
喜びも哀しみも薄くなるので晴れ晴れとする
風が吹けば
空高く飛ばされて戻って来ない
車掌はなかなか点かないパイプに夢中で
いつものように気づかない
戻る
編
削
Point
(5)