冬の朝/秋葉竹
 

 

息をするだけで
胸がスーッとする
朝早い冬の陽があたる窓際で
窓を全開にする

まだ
人の数もまばらで
車の音もほとんどしない

街を赤く染め始めた
あたたかい朝日が
わたしの肌にも
触れてくれる

静かな水色の空を
魚が泳いでいるのは
あれは雲だなんて云う?

あんなふわふわな雲なんてない

白い魚いがいの
なんだって云うんだよ

遠く遠くの知らないことを
決めつけるのはよくないと手首を振る

すべては永い夜を過ごしたあとの
ご褒美なんだから
西の空のうすく白い月も
ほらね
わらってくれているだろ








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