いいんじゃないでしょうか/秋葉竹
 




 

いけると想って
いこうとする崖っぷちで
立ち止まらない
それが大事

残酷な太陽に弄ばれる
三月の未来がみえる

なにも残らない枝先に
硬い蕾があって
はるかに遠い青空の白い雲に
向かって大きな声で
叫んでいる
ふりをする
ふりをするだけだ

失ったものは無数にあり
得たものは人差し指の爪で刺してしまう

風だけが
頬を撫ぜる悲しみも
失ったからって
すぐにバレる嘘をつく

運命を避けられないのは
みんな
そうだよ?

だから
硬い蕾のままで誓った
こちらからさようならなんて
なにがあっても
云わないよ?

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