システムvs.個人/タオル
 
かのちょっとふてくされた陰気な心にも似ている。

それこそ私自身、いまもっとも自覚している抑えがたい私、でもある。

ひょっとしてもっとも傲慢なエゴが満たされているはずの権力者たち、上流階級の人間たち、
彼らにもあるんじゃないかって思う。

もしかすると、私より。

──何が?

それは、『自分だけじゃない、みんなの命がたいせつなんだ』という光を向いて伸びていくような、健全な心。

傷を治したいと思うとき、同時に想像するから。
きれいな風が吹き、緑の丘から眺める、たくさんの色んな人種のひとがいて、
笑ったり泣いたり怒ったりして暮らしている町。
その町へ、元気になった
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