日記、メモ/由比良 倖
えまだ怒っているとしても、怒っている自分を観察している状態でいられるので、書いていると、気分が大分落ち着くんじゃないかと思う。多分、自分自身を意識している自分が、本当の自分なのだと思う。
いつも「僕は駄目だ」とか言っている「僕」が消えたところに、本当の僕がある、というのは、僕の昔からの感慨だ。……とは分かっていても、「生活」や「他人」や「自分」という概念の呪縛ってとても強い。
けれども、僕はいつまでも子供のままでいる訳にはいかないんだ。良い意味での子供らしさとか子供心ってあるけど、大人にはそれと同等に素晴らしい、自分を制御して意識的に変えられる能力がある。きちんと良い部分だけ大人になれたなら、きっと僕は、子供の時よりずっと楽しくなれるはず。
人生で最高の時間が、もう過ぎ去ったなんて絶対に思いたくない。最高の時間、そして期間は、これから訪れると思ってる。
戻る 編 削 Point(2)