春愁/
リリー
はかり知れない
暗黒の 宙に
君は浮かび
その彼方から
確かにとどく君の
燦めく 言霊
それは時に
のんびり夢みる浪の音
それは時に
欣び甘える涼やかな虫の声
それは時に
濁った酒場のあつい酒
そうして
僕という曇り硝子の泉を
白く 染める
春の雪影
幽かな
すがたでも構わない
ネットの世界で
想い紡ぐiPadのキーボード
君が、
そこに居てくれるだけで
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