古代にいた子(回文)/水宮うみ
 
イタコ、暖炉、雲の姿。ガスの目論んだ固体。
いたこ だんろ くものすがた がすのもくろんだこたい


重く語ってったか、蜘蛛を。
おもくかたってったか くもを


餅の命の要素。滅ぼそうよ、後の命も。
もちのいのちのようそ ほろぼそうよ のちのいのちも


寝る。深き夢見ろと微睡み、目、雪が降るね。
ねる ふかきゆめみろとまどろみ め ゆきがふるね

戻る   Point(4)