ソレイユ/
リリー
夏の日の
薄い日暮れに
山裾を 退屈な貨物列車がめぐる
段々畑に
くっきりと動いている
働く人の影
歌を忘れたら何が残るだろう
長い貨物列車のリズムを
感じ取ろう
草丈長けた野辺の奥
感傷の歌は
涙 散ル
熱い浪華
血と血がぶつかりあってうづいた
夏の日の
緑の色が
急に冴えてくる午後、
一群の若人は各各何処へいったのか
干からびて固く
首を垂れる
ひまわりの幻影は
もう 斜陽に包みこまれてしまった
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