邂逅/そらの珊瑚
 
大寒の朝
フロントガラスにいくつもの
小さな雨粒たちが
縦に並んでいる
球体の接地面で
ふるふると
ふるえてる
ああ、ここにあったのだ
糸から外れても
ばらばらにならないで
ここにあったのだ
わたしの首飾りが

どこからやってきたの

 白い空から
 その先は
 遠い海から、よ
 たくさんの時間を借りて

 時間というものもそう悪くはないよ
 悲しみのたどり着く先を薄めてくれる

パーティーは終わり
もうこの胸に飾ることはない
過去さえも透きとおる
わたしのきらきらたち
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