そうか 君が/短角牛
 
そうか君が 楽しさか

市に集まる雑踏に 買い出し急ぐ笑顔の中に

例え蟹を買えずとも 除夜の鐘は鳴るのだろ



そうか君が やすらぎか

人も師走もなんのその 猫はまるまり興を求むる

例えチュールをあげずとも まぁいいかと寝る温もりよ



そうか君が 安心か

親の手を取る童の顔に 無垢の充実見て取れて

30分後に泣きわめくとも それは温度のある叫び



年越し前のやわらぎに 悪くない 外から見るのも

心に熱をいただいて 一人の寒に 暖を取る

そうか君が 寂しさか

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