そうか 君が/短角牛
そうか君が 楽しさか
市に集まる雑踏に 買い出し急ぐ笑顔の中に
例え蟹を買えずとも 除夜の鐘は鳴るのだろ
そうか君が やすらぎか
人も師走もなんのその 猫はまるまり興を求むる
例えチュールをあげずとも まぁいいかと寝る温もりよ
そうか君が 安心か
親の手を取る童の顔に 無垢の充実見て取れて
30分後に泣きわめくとも それは温度のある叫び
年越し前のやわらぎに 悪くない 外から見るのも
心に熱をいただいて 一人の寒に 暖を取る
そうか君が 寂しさか
戻る 編 削 Point(7)